東中野氏の徹底検証 6 |
反日撹乱工作隊(5) 中国軍隊の仕業? |
さらに、「反日撹乱工作隊」問題に絡んで、東中野氏はこのような記述を行っています。
さて本当に、「列国公館」を荒らした犯人は「中国軍隊」なのでしょうか? この間の経緯を、追っていきましょう。 話のスタートは、松井大将の下に届いた、日本軍による「各国大使館の自動車其他」の掠奪事件です。松井大将は、「軍隊の無知乱暴」に驚き、「中山参謀」を、南京に派遣します。
問題の「飯沼日記」には、十二月二十九日に、「軍隊の無知乱暴」についての記述が見られます。
三十日には、松井大将に派遣された「中山参謀」がやってきました。
飯沼少将は、「中山参謀」に「不軍紀行為」を叱られてしまいました。これを受けての、必死のもみ消し工作が始まります。
「番人より中国軍隊の仕業なりとの一札を取り置けり」は、このような文脈で出てきた文章です。「日本兵の入り込みたる疑いある」にも関わらず「番人」から「一札」をとったわけです。この「一札」には、ある程度「強制」が働いた、と見る方が自然でしょう。 ちなみに、この事件のことを指すのかどうかは明確ではありませんが、強制的に「中国人が犯人であると証言」させようとした、という資料も存在します。
<追記> (2003.7.25) 「南京事件資料集 2 中国関係資料編」にも、同じ趣旨の記事が紹介されていましたので、追記します。
また、その後2つほど、このテーマに関連する資料の存在に気がつきましたので、追記します。(2003.6.15)
(旧「ゆうさんのページ掲載分。本HP掲載にあたり改稿。2003.6.15、2003.7.25に一部追記)
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