資料:ヴォートリン日記に見る「殺害事例」 |
外国人による「殺害事例」の記録は、「国際安全委員会文書」ばかりではありません。各人が個人的に記した日記や手記にも、さまざまな「事件」が記されています。 ここでは、金陵女子大学の教師として同大学キャンパスに避難した女性たちを守った、ミニー・ヴォートリンの日記から、 彼女が避難民などから聞いた「殺害事例」の記録を紹介します。 ヴォートリン日記の記述はほぼ自分の見聞の範囲に限られており、その淡々とした記述は、資料価値が高いものと言えるでしょう。 以下の事例はヴォートリン自身が直接目撃した話ではありませんが、被害者の近親者・知人など、「殺害事例」を正確に知ることのできた人物からの聴取がほとんどであり、その証言には一定の信頼性があると考えられます。 *余談になりますが、「南京事件」論議では、「伝聞」であることを材料に証言・記録の信頼性を否定しようとする議論をよく見かけます。 その信頼性は、証言の状況、証言者の資質、証言内容などで総合的に判断されるべきものであり、「伝聞」であることのみを理由に「信頼できない」かのように扱う議論は、あまりに一方的なものでしょう。
*厳密には、以上の事例の中には「徐洲」「蕪湖」という「南京」以外での事例もありますが、参考のため、あわせて紹介しました。 (2003.5.11)
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